「チェック体制の不備が問題あり、この度は非常に申し訳ないことをした。直接本人に謝罪したい。」
厚生労働省管轄兵庫労働基準監督署の職員を退職した磯貝真希さんはこう語る。
先日求人企業を極東情報局原稿調査委員会が調べたところ、兵庫県内で最低賃金を違反する求人を出している企業が20件を超えていることが分かったそうだ。
この最低賃金とは企業がしっかりと理解しているのだろうか?
求人を出すためにハローワークへ行く中小企業の担当者に話を聞いたところ、最低賃金を理解していない人が多くいた。
また、最低賃金とは別に残業代は普通払わなくてもいいと認識している企業が多くいた。
中には、交通費を上限20000円としているが、実際は働いている月を20000円から差し引いた。実際に20日間働いた場合、貰える金額は20000÷31×20となり、12900円しかもらえないということもあるそうだ。
こうした企業があることにたいして、磯貝さんは以下のように語る。
「以前まではこうしたことは『人としての道徳』があったからこそ防げている。自分だけが良ければそれでいい。」
そうして思いが強いこの現代ではこうした企業に対して罰則を与えるということが必要なのではないのではないだろうか。